【技術コラム 『ノイズ』第3回】

「見えるノイズ」と「見えないノイズ」がシステムを襲う

大電流モータが発するノイズには、オシロスコープなどで波形としてハッキリ確認できる「見えるノイズ」と、空間やグランド(アース)を伝って予期せぬ場所で悪さをする「見えないノイズ」が存在します。

例えば、モータに繋がれた大電流の電源線から強烈な電磁波(見えないノイズ)が放射されると、すぐ隣にある「他の機材の信号線」にそのノイズが乗り移ってしまいます。

すると、他の機材が誤作動を起こすだけでなく、その信号線に乗ったノイズが回り回って「モータのドライバに入る制御信号」にまで悪影響を及ぼし、結果としてモータ自身が誤作動を起こすという最悪の連鎖を招きます。

また、PWM制御による高速スイッチングは回転軸に「軸電圧」を発生させ、ベアリング内部で放電を起こして物理的に破壊する「軸受電流(電蝕)」という見えない被害も引き起こします。

大電流を扱うシステムでは、ノイズの影響を「空間全体」と「他機材への波及」という見えない領域まで含めて想定しなければならないのです。

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