【技術コラム 『ノイズ』第2回】
なぜノイズが出るのか?「大電流スイッチング」の恐怖
モータから発生する強烈な電磁ノイズには、主に2つの大きな原因があります。
1. ブラシと整流子の「火花」
ブラシ付きDCモータでは、電流の向きを切り替える際にブラシと整流子の間に「火花」が発生し、これが幅広い周波数成分を持つ電磁ノイズの塊となります。
2. インバータやPWM制御による「大電流の超高速スイッチング」
現代の主流であるブラシレスDCモータなどは、電圧を調整するために「PWM制御」を用いています。
これは電源を1秒間に何万回もON/OFF(スイッチング)する技術ですが、低電圧・大出力モータの場合、ここで「数十アンペアという大電流」が短時間で激しく遮断・通電を繰り返すことになります。
細いホースの水を指で止めるのと、消防ホースの濁流を無理やり止めるのでは、発生する衝撃(水撃作用)が全く違いますよね。大電流のスイッチングは、強烈な高周波ノイズを生み出し、配線やモータケースを伝わって周囲の機器を狂わせる最大の原因となります。
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