【技術コラム 『極数』第5回】
極数を増やせばいいわけじゃない。立ちはだかる「コスト」の壁
「じゃあ、高速回転が不要なAGVなら、極数を限界まで増やして高トルク・高精度・低振動にすれば完璧だ!」
そう思われるかもしれません。 しかし、現場の設計において極数をやみくもに大きくすれば良いというわけでは決してありません。
そこには「コスト」と「製造難易度」という現実的な壁が立ちはだかります。
極数を増やすということは、それだけモータ内部に配置する磁石の数が増えるということです。 さらに、それに合わせてコイルを巻くためのスロット(溝)の数も増やさなければなりません。
これは、部品点数が増えることによる「部品コストの増加」に直結します。 また、狭い空間に細かく磁石を配置し、複雑に銅線を巻いていく作業は、現場の「組立コスト(工数)」を大きく跳ね上げます。
極数の決定は、目標とする特性を実現するための「調整要素」でありながら、性能とコストのシビアなバランスゲームでもあるのです。
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