【技術コラム 『極数』第4回】
「少極数」のメリットと、引き換えにする「精度」
前回のお話の逆を言えば、モータを圧倒的な超高速で回したい場合は「極数を少なくする(2極や4極など)」のが大原則となります。
極数が少なければ、モータが1回転する間にドライバが処理するN/Sの切り替わり回数が少なくて済むため、ドライバの処理に余裕が生まれ、その分だけ回転数をドカンと上げることができるからです。
しかし、ここにもやはりトレードオフが存在します。
極数を減らすことで引き換えになるもの、それは「精度」と「滑らかさ」です。
極数が少ないということは、磁石の配置間隔が広いということです。ドライバからの指示に対して大雑把な角度でしか止まることができず、細かな位置決めの精度は確実に落ちてしまいます。また、磁石が引き合うポイントが少ないため、以前のコラムで解説した「トルクリップル(脈動や振動)」も大きくなりがちです。
「ドライバの処理を軽くして超高速を狙うか」、それとも「速度を犠牲にしてでも多極化し、高精度で滑らかな動き(トルクリップルの低減)を狙うか」。 モータ設計は常にこのせめぎ合いなのです。
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