【技術コラム 『極数』第3回】
ドライバの限界!?極数がモータの「最高速」を奪う理由
「極数が多いと低速になりがち」とお話ししましたが、実はここにはもう一つ、現場のエンジニアを悩ませる「ドライバ(制御基板)」側のリアルな事情が絡んでいます。
極端なことを言うと、ドライバにとって「モータが物理的に何回転(rpm)で回っているか」は、正直どうでもいいのです。
ドライバが必死に処理しているのは、「N極とS極の切り替わり(位置追従の信号)が、どれだけの猛スピードで次々とやってくるか」です。
極数を8極、16極と増やしていくと、モータが1回転する間にドライバが処理しなければならないN/Sの切り替わり回数が劇的に増倍します。つまり、極数が大きいモータを無理やり高速で回そうとすると、ドライバ側の演算処理やスイッチングが追いつかなくなり、破綻してしまうのです。
ドライバがどれだけ大量のN/S切り替わりを処理できるかは、ドライバ自身の性能の大きな指標の一つです。ドライバの処理限界がある以上、極数が大きければ大きいほど、回転数を上げることはシステム上極めて難しくなるのです。
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