【技術コラム 『モータの選定方法』第2回】

現場のリアル。「出力(W)」から逆算するトルクと回転数

電源の制約をしっかりと確認したら、次はいよいよモータに仕事をさせるための要素、「出力(W)」「回転数」「トルク」の決定です。

現場のリアルな設計プロセスでは、いきなり「必要なトルク」がパッと出てくるわけではありません。多くの場合、「これくらいの出力(W)のモータで、これくらいのスピード(回転数)で動かしたい」という全体像から入り、そこから「必要なトルク(回す力)」を逆算して導き出します。

なぜなら、モータの出力は「トルク × 回転数(どのくらいの力で、どのくらいの速さで回すか)」という関係性で成り立っているからです。

強い力で速く回すほど大きな出力(W)が必要になり、逆にゆっくり回すのであれば必要な出力は小さくなります。

■ トルクと回転数のトレードオフ

台車に荷物を100kg、200kgと載せていくと走るスピードが遅くなるように、「モータにかかる負荷(トルク)が大きくなると、回転数が下がる」という原則があります。

この特性をグラフで表したものを「T-Nカーブ(トルク-回転数特性)」と呼びます。 次回は、このT-Nカーブを使った「実際のモータ選定プロセス」を、AGVの設計を例に解説します。 

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