【技術コラム 『モータの選定方法』第1回】
モータ選定の「本当の」第一歩〜見落としがちな電源と電流のリアル〜
モータを選定する際、多くの設計者が「どれくらいの出力(W:ワット)が必要か」から考え始めます。 しかし、実務において真っ先に確認しなければならない「本当の第一歩」は別にあります。
それは、「自分が使う主電源(電圧と電流)の確認」です。
どんなに理想的なモータを見つけても、それを動かすための電力を供給できなければ全く意味がありません。 例えば、システム側の電源が「24Vで1A」しか電流を出せない仕様なのに、「24Vで200W」のモータを動かそうとしても物理的に不可能です。
さらに、近年主流となっているバッテリー駆動のAGV(自動搬送車)などでは、「バッテリーマネジメントシステム(BMS)」の存在を考慮しなければなりません。 モータは起動時や重い荷物を積んで坂道を登る際、瞬間的に非常に大きな電流を要求します。 この時、バッテリー側のBMSが「異常な大電流だ」と判断してリミッターをかけたり、安全のためにシステム全体をシャットダウンさせてしまうトラブルが現場では頻発します。
モータ選びは、出力(W)を考えるよりも前に、「自分のシステムがどれだけの電流を出せるのか(許容できるのか)」を正確に把握することから始まります。
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