【技術コラム 『モータの選定方法』第3回】

AGV設計で学ぶ!モータ選定の「2つのパターン」

モータメーカーのカタログに載っている「T-Nカーブ」は、そのモータの「フルパワー時の特性」を示しています。

今回は、私たちが実際に得意としている「AGV(無人搬送車)」の設計を例に、モータ選定の2つのパターンを見てみましょう。 

■ パターンA:軽量・小型AGV向けモータの選定

【要求スペック】ターゲットトルク:20[N・m] / ターゲット回転数:150[r/min] 

病院内やクリーンルームなどで稼働する軽量AGVです。 この程度のスペックであれば、ギア(減速機)を介さずに車輪を直接駆動する「ダイレクトドライブタイプのモータ」が選定候補になります。 ギアレスのため、モータ単体のT-Nカーブ上に要求スペックが収まっていれば問題ありません。 摩擦ロスがなく、極めて静かで滑らかな走行が可能になります。

■ パターンB:超大型AGV向けモータの選定

【要求スペック】ターゲットトルク:300[N・m] / ターゲット回転数:80[r/min] 

工場で何トンもの資材を運ぶような超大型AGVです。 300[N・m]という巨大なトルクをモータ単体(ダイレクトドライブ)で出そうとすると、モータがとてつもなく巨大になってしまいます。

この場合は「ギアヘッド付き型のサーボモータ」を選定します。 減速機を組み合わせることで、回転数(スピード)を落とす代わりに、トルクを爆発的に増幅させて300[N・m]をクリアするのです。 

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