【技術コラム 『絶縁階級』第3回】
厚みではなく「素材」が違う。絶縁グレードの正体
「グレードが違うと何が変わるのか?単に絶縁コーティングを厚く塗っているだけなのか?」という疑問を持たれるかもしれません。
結論から言えば、厚みだけではなく『使われている樹脂(素材)の化学構造そのもの』が全く異なります。
・E種やB種:ポリウレタンや耐熱ポリエステルなど。
・F種:ポリエステルイミドなど。(イミド結合を導入して耐熱性を強化)
・H種:ポリイミドやポリアミドイミドなど。(極めて強固な分子構造を持つ)
このように、高いグレードになるほど、熱によって分子結合が破壊されない「根本的に熱に強い別の素材」へと変わっていきます。
では、「すべて一番熱に強いH種で作れば、絶対に壊れない最強のモータができるのでは?」と思われるかもしれません。しかし、現場の設計においてそれは絶対に正解にはなりません。
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