【技術コラム 『絶縁階級』第2回】
モータが燃えるのを防ぐ「限界温度」のクラス分け
モータが回転すると、内部のコイル(銅損)やコア(鉄損)から必ず熱が発生し、内部温度が上昇します。
この時、電気を正しく流すためにモータ内部には様々な「絶縁材料」が使われています。 コイルの巻線被覆(エナメルのコーティング)や、コイルと鉄心を隔てるスロットライナ(絶縁シート)などです。
もしモータの内部温度が、これら絶縁材料の「耐熱仕様(限界温度)」を超えた状態が続くと、材料は急激に劣化し、割れや溶融を引き起こします。 最終的には電気が本来通ってはいけない場所へ流れる「短絡(ショート)」に至り、モータの焼損や致命的な事故に直結してしまいます。
この限界温度をクラス分けしたものが「絶縁階級」です。
実情として、一般的な小型モータなどでは「E種(120℃)」や「B種(130℃)」が広く使われています。より過酷なインバータ駆動などでは「F種(155℃)」が求められ、超高速回転するルータの冷却ファンなどでは「H種(180℃)」が指定されることもあります。
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