【技術コラム 『定格』第5回】

時間で熱をコントロールする「弊社の領域定義」

ここまでは放熱性を高める話でしたが、「使用時間を限定する」ことでも、連続定格を超える高負荷でモータを運用することができます。

弊社のモータ特性表では、この「時間と熱の限界」をより安全かつ具体的に運用していただくため、明確な領域(ゾーン)に分けて定義しています。

・連続定格領域:モータが安全に連続で使用できる仕様範囲です。 この範囲での最大値が「連続定格出力」となります。 

・20分領域:20分以内なら使用できる高負荷領域です。 (ここでの最大値が「最大定格出力」となります)。 使用後は必ず「連続定格領域」に戻して熱を冷ます必要があり、その後立て続けに10分領域や5分領域を使用してはいけません。 

・10分領域 / 5分領域:それぞれ10分以内、5分以内なら使用できる、さらに過酷な領域です。 20分領域と同様に、使用後は連続定格に戻して冷ます必要があり、他の短時間領域との連続使用は厳禁です。 

・使用不可領域:絶対に進入してはならない領域です。 モータの温度限界を超え、場合によっては瞬時に破損する可能性があります。

「必要な時だけ短時間で強大なパワー(20分領域など)を出し、あとは連続定格の範囲で冷ませるか」。 この熱のインターバル設計こそが、システムの最適化に不可欠なのです。

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