【技術コラム 『定格』第4回】

外から冷やして定格を上げる。ファンによる「強制空冷」

モータ単体の設計を変えずに、さらに定格を上げる(放熱を促す)物理的なアプローチがあります。それが「ファン」を使った強制冷却です。

モータの筐体の周りにファンを設置し、モータ表面に直接風を送ったり、カバー内の温かい空気を外へ排出したりします。

これにより、自然に熱が冷めるのを待つ(自然空冷)よりも圧倒的に早く熱を奪うことができるため、モータの中身(コイルや磁石)が全く同じであっても、放熱量が跳ね上がります。

放熱量が上がるということは、第3回でお話しした通り、さらに多くの電流を流せる(発熱させても相殺できる)ということです。

このように、冷却ファンを用いたり風通しの良い場所に設置したりして放熱性を極限まで確保することによって、同じサイズのモータでも定格トルクや定格出力を大幅に引き上げるという工夫が、多くの産業現場で採用されています。

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