【技術コラム 『磁石』第3回】

F1と軽自動車ほどの差。「ネオジム」と「フェライト」

永久磁石には様々な素材があり、用途によって使い分けられています。 

現在最も主流なのが「フェライト磁石」です。 豊富にある酸化鉄を原料とするため非常に安価で、錆にも強く汎用性に優れています。

一方で、現在最も強力な磁石として君臨しているのが、レアアース(希土類)を主成分とする「ネオジム磁石」です。 

このネオジム磁石とフェライト磁石の出力差は、モータの世界において「F1のエンジン」と「軽自動車のエンジン」ほどの決定的な違いを生み出します。

いかにモータの構造を工夫しようが、ドライバ(制御技術)が優秀であろうが、F1レースに軽自動車のエンジンで挑めば直線で圧倒的に突き放されてしまいます。

「モータの性能を根本から底上げしたければ、ネオジム磁石を使うしかない」。モータ開発において、磁石の素材とはそれほどまでに絶対的で、他の技術では到底埋められないほどの重要なポジションを占めているのです。

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