【技術コラム 『インホイールモーター』第2回】

自由自在な動きを実現!インホイールモーター4つのメリット

車輪の中に直接モータを組み込む「インホイールモーター」。 この構造がもたらすメリットは、単なる効率化にとどまりません。 

1. 高効率な動力伝達とスペースの創出

シャフトやギアなどの機械的な伝達機構がなくなるため、動力のロスが大幅に削減され、バッテリーが長持ちします。 また、伝達機構がなくなって空いたスペースを、バッテリーの増設や車内空間の拡大などに活用できるため、設計の自由度が飛躍的に高まります。

2. 各車輪の「個別制御」が可能に

従来はシャフトで繋がっていた左右の車輪が、それぞれ独立したモータを持つことになります。 これにより、左右で別々の回転数を制御でき、カーブでの旋回性能や滑りやすい路面での安定性が劇的に向上します。

3. 夢の「カニ歩き」や「その場回転」

各車輪が独立しているため、車体を真横に動かしたり、向きを変えずに斜め方向に移動したり、その場でコマのように回転したりといった、従来の車両では不可能だった動きが実現できます。 縦列駐車なども極めて容易になります。 

4. 回生ブレーキとの抜群の相性

モータが直接車輪に繋がっているため、減速時に発電する「回生ブレーキ」のエネルギー伝達ロスが少なく、非常に高い発電効率を誇ります。

このように夢のような技術ですが、実用化にはまだいくつかの高い壁が存在します。次回は、その「リアルな課題」について解説します。

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