【技術コラム 『インホイールモーター』第1回】
車輪の中にモータが?「インホイールモーター」の基本と歴史
現代の電気自動車(EV)などで注目を集めている「インホイールモーター」。 その名の通り、モータの回転軸が直接車輪に接続され、車輪の内部に直接組み込まれたモータのことです。
■ 実は100年以上前からあった技術
この技術、一見すると最新鋭のものに思えますが、実は1800年代後半から1900年代初頭にかけての「初期の電気自動車」が主流だった時代に、すでに実用化されていました。 その後、ガソリンエンジンの発展とともに一度は姿を消しましたが、現代のEVシフトに伴い、再び脚光を浴びているのです。
■ 従来の仕組みとの違い
従来の車は、1つのエンジンやモータからシャフト、ギア、チェーンなどを介して車輪に動力を伝えていました。 モータの数は少なくて済みますが、構造が複雑になり、エネルギーの伝達ロスが発生するという課題がありました。
一方、インホイールモーターは車輪を「直接」駆動します。 中間の伝達機構が不要になるため、エネルギーロスが減り、アクセルに対するレスポンスが格段に向上するのです。
ベースとなるのは高効率なブラシレスDCモータで、そこにギアやブレーキ、エンコーダーなどのセンサーを内蔵した多機能ユニットとして進化しています。 次回は、このインホイールモーターがもたらす「驚きのメリット」について解説します。
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