【技術コラム 『絶縁階級』第6回】
部分放電と新材料。熱マネジメントの未来
近年のインバータ駆動では、高周波スイッチングによる追加の熱損失や、急激な電圧変化による「部分放電(ショートの主因)」のリスクが高まっています。
こうした環境では、単に耐熱クラスをF種やH種に上げるだけでなく、巻線構造の工夫(エッジ処理)や、冷却機構と一体化させた「熱マネジメント設計」が不可欠です。
さらに、耐熱性や耐部分放電性に優れた画期的な新材料が次々と登場しています。
私たちモータ設計者は、成形材料の変更評価を迅速に行えるよう専用の金型を用意しておくなど、「新しい技術を即座に吸収できる備え」を整えておくことが重要です。
モータ設計は、「温度・寿命・出力・コスト(占積率と加工性)」というシビアなトレードオフとの戦いです。

