【技術コラム 『速度制御』第5回】

燃えるのを防げ!「電流制御」という名の安全装置

モータの速度を制御する際、もう一つ忘れてはならないのが『電流制御』です。 

速度をコントロールするため「だけ」であれば、電流制御は回路が複雑になりすぎるためあまり使われません。 しかし、電流制御はモータを守る「安全装置」として非常に重要な役割を担っています。

もし、フィードバック制御で回っているモータのギアに、異物が挟まって回転が完全にロックしてしまったらどうなるでしょうか。 

フィードバック制御の頭脳は「あれ?目標速度に達していない。もっとパワーを出さなきゃ!」と勘違いし、限界まで電圧と電流を上げ続けてしまいます。

その結果、モータには異常な大電流が流れ続け、コイルが焼き切れたり、制御回路がショートしたりして大事故に繋がります。 

これを防ぐのが「電流制御」です。 「これ以上の電流が流れたら、異常とみなして強制的にモータを止める(またはエラーを出す)」という制限(リミッター)をかけておくことで、システム全体を火災や破壊から守っているのです。

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