【技術コラム 『モータと発電機』第2回】

回りながら自らブレーキをかける?「逆起電力」の正体

前回、モータの軸を外から回すと発電機になる(電磁誘導)とお話ししました。 

実は、モータが外部電源につなげられて高速で回転している最中も、モータ内部では常にこの「発電作用」が起きています。 

この時、モータ内部で発生する電圧(発電)には、ある法則があります。それは、外からかけられた電源の電圧とは「逆向き」に発生するということです。

自ら回転しようとする力を「妨げようとする方向」に発生するこの電圧のことを、「逆起電力(または逆起電圧)」と呼びます。 

もしこの逆起電力がなければ、モータに電圧をかけた瞬間、とんでもない大電流が流れ続けて回転数が無限に上がり、最後には焼き切れてしまいます。

逆起電力が「逆向きの電圧」を発生させ、外からの電圧とバランスを取ってくれる(相殺し合う)おかげで、電流が適度に抑えられ、モータの回転数が安定するのです。

つまり、逆起電力はモータの暴走を防ぐ「目に見えないダンパー(安全装置)」のような役割を果たしていると言えます。 

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