【技術コラム 『モータと発電機』第1回】
下り坂で明るくなる自転車のライトと「モータの裏の顔」
皆さんは、昔の自転車についていたタイヤの回転で光るライト(ダイナモライト)を使った思い出はありませんか?
平坦な道を普通に漕いでいる時よりも、下り坂でスピードが出た時に、ライトがひときわ明るく光ったという経験をお持ちの方も多いと思います。
実は、あのライトの発電機の中身は、私たちが普段「モータ」と呼んでいるものと全く同じ構造をしています。
・電気を流して、回転運動(力)を取り出す = モータ
・回転運動(力)を与えて、電気を取り出す = 発電機
このように、同じ装置でも電気と力のどちらを「入力」するかによって、機能が表裏一体に入れ替わるのです。 この原理は非常にシンプルで、コイルの近くで磁石を動かすことで電流が生まれる「電磁誘導」を利用しています。
下り坂で自転車のスピードが上がり、タイヤが発電機(モータ)の軸をより高速で回したからこそ、たくさん発電してライトが明るくなったというわけです。
実は、モータが「発電機」になる性質は、自転車のライトのように意図して外から回した時だけ起こるわけではありません。次回は、モータが自分で回っている間に常に起きている「逆起電力」という不思議な現象について解説します。
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