【技術コラム 『イナーシャ』第3回】
見かけ上の重さを変える魔法?「3つのイナーシャ」
モータシステムには、主に3つのイナーシャが存在します。
1. モータイナーシャ
モータ自身が持っているイナーシャです。 出力軸だけでなく、内部の磁石やコイルなど、回転する部品すべての質量によって生じます。
2. 負荷イナーシャ
モータが実際に回そうとしている対象物(ベルト、アーム、タイヤなど)のイナーシャです。
3. 反射イナーシャ(モータ軸換算負荷イナーシャ)
これが設計における最大のポイントです。
ギアなどの「減速機」を通じてモータ側に伝わってくる「見かけ上」の負荷イナーシャのことです。
実は、減速機を使うと、モータから見た負荷イナーシャは「減速比の2乗」で小さくなったように見えるのです。 つまり、減速機は単にトルクを増やすだけでなく、モータにかかる負荷イナーシャ(見かけ上の重さ)を大幅に減らす魔法のような役割も果たしているのです。
次回は、このイナーシャの調整を怠ると、現場でどんな恐ろしいことが起きるのかを解説します。
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