【技術コラム 『イナーシャ』第2回】

あの「F=ma」で理解するイナーシャの正体

回転運動におけるイナーシャの正体を掴むために、物理の基本である直線の運動方程式「F=ma」(F: 力、m: 質量、a: 加速度)を思い出してみてください。

この「F=ma」を、回転運動に置き換えてみます。 

少し数式を使いますが、結果は非常にシンプルです。 

F = ma

両辺に回転半径 r を掛けます: F×r = ma×r 

「F×r」はトルク T の定義です: T = ma×r 

右辺を少し整理すると: T = mr² × (a/r) 

「a/r」は角加速度 α の定義です: T = mr² × α 

ここで、「mr²」をイナーシャ I とおきます: T = Iα (回転運動の運動方程式) 

直線の式「F = m a」と、回転の式「T = I α」。 

見事に形が一致していますよね。 つまり、力(F)がトルク(T)になり、加速度(a)が角加速度(α)になったとき、質量(m)にあたるものがイナーシャ(I)なのです。 

イナーシャとは「回転の世界における質量(重さ)」のようなものだと捉えれば、イメージがグッとクリアになります。 

また「I = mr²」という式から、回すものが「重く(mが大きい)」て「大きい(rが大きい)」ほど、イナーシャが大きくなることが分かります。

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