【技術コラム 『減速機』第5回】
適材適所の歯車たち。基本の4種類と「直交軸の罠」
減速機と一口に言っても、内部の歯車(ギヤ)の構造には多様な種類があり、それぞれ得意分野が異なります。
・平歯車(スパーギア):最も基本で安価ですが、歯が平行なため動作音や衝撃が出やすいです。
・はすば歯車(ヘリカルギア):歯が斜めに切られており、なめらかで静粛性に優れます。
・ウォームギア:ねじ状の構造で、一段で高い減速比を得られます。 電源が切れても勝手に回らない「自己保持性(セルフロック)」があるため、リフトの落下防止などに最適ですが、摩擦が大きく効率は低めです。
・かさ歯車(ベベルギア):回転軸を90度曲げる「直交軸」を作れ、省スペースに貢献します。
ここで現場のプロとしてお伝えしたいのが「直交軸の罠」です。 回転の向きを1段直角に曲げるだけで、ギアの伝達効率はガクッと落ちてしまいます。 特に安価な海外製の直交軸は非常に効率が悪いケースがあるため、省スペース化とエネルギーロスのトレードオフには十分な注意が必要です。
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