【技術コラム 『エアギャップ』第3回】

机上の空論を砕く「ポッティング」と「粉塵」の壁

エアギャップの設計において、計算ソフトのシミュレーションだけでは見落としてしまう「現場のリアルな物理現象」があります。 

例えば、屋外や水回りで使用される防水モータでは、ステータのコイル部を樹脂で完全に覆う「ポッティング」という処理を行います。 ここでシリコンゴムなどを使用した場合、一般的な樹脂よりも熱膨張率が非常に大きいため、温度変化によってエアギャップを押し潰してしまう危険性が跳ね上がります。 

また、粉塵が舞う環境での使用では、エアギャップの隙間よりも大きな粉塵が入り込むと、それだけでロータがロックして停止してしまいます。

そのため、場合によってはあえて隙間を大きく取り、落ちた磁束密度を「強力なネオジム磁石の採用」や「電流制御の調整」で補うといった、システム全体での帳尻合わせ(最適化)が必要になるのです。

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