【技術コラム 『エアギャップ』第1回】
コンマ数ミリの魔術。モータ性能を支配する「エアギャップ」
モータ用語の中で、あまり一般的ではない言葉に「エアギャップ」があります。
これは、回転する軸側の「ロータ(磁石)」と、その周囲に固定されている「ステータ(モータコア・電磁石)」との間にある、わずかな隙間のことです。
数ミリ、あるいはコンマ数ミリという非常に小さな隙間ですが、実はこの値がモータの特性(トルクや効率など)を根本から決めてしまう、極めて重要なパラメータなのです。
クーロンの法則に代表されるように、磁石同士の引き合う力(引力・反発力)は「距離の自乗に反比例」します。つまり、エアギャップの隙間を「半分」に詰めれば、磁力は単に2倍になるのではなく「4倍」にも跳ね上がるのです。
フレミングの左手の法則からも分かる通り、磁束密度が高まれば力は劇的に大きくなります。
エアギャップを極限まで狭くできれば、同じサイズのモータであってもより力強いトルクを出すことができ、少ない電流で回るため圧倒的な省エネにも繋がるのです。
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