【技術コラム 『定格』第3回】
定格トルクを押し上げる熱設計。「フィン」と「内部伝導」
「モータの定格=発熱と放熱のバランス」であるならば、モータの放熱性を高めてあげれば、定格はもっと上げられるはずですよね。その通りです。
その代表的なアプローチが、モータの筐体外側にギザギザの「フィン」をつけることです。
フィンをつける理由は、単純にモータの表面積を上げて放熱性を高めるためです。放熱性が上がれば、その分だけモータ内部で許容される熱のロス(銅損)が増えます。許容されるロスが増えれば、それだけ多くの電流を流すことができるようになり、結果としてモータの「定格トルク」を増やすことができるのです。
さらに、プロのモータ設計者が心血を注ぐのが「内部の熱伝導」です。
モータのコイルで発生した熱を、いかに滞りなくモータ表面(ケース)まで通しやすい構造にしておくか。隙間を充填材で埋めたり、熱伝導率の高い素材を使ったりして、熱の逃げ道を作ってやることが、モータの定格を限界まで引き上げる最大のコツとなります。
---

