【技術コラム 『ノイズ』第6回】

低電圧・大出力モータを制する「全体最適」の設計

全6回にわたり、モータの電気ノイズとEMC対策について解説してきました。

EMC対策において最もやってはいけないのが、「考えられるフィルタや部品を、当てずっぽうに片っ端から追加すること」です。

これでは何が効いたのか分からず、無駄なコストだけが跳ね上がります。 

オシロスコープなどで問題の周波数と伝搬経路を特定し、「発生源 → 伝搬経路 → 影響を受ける回路」の順に、一つずつ条件を変更して効果を測定する泥臭いプロセスが不可欠です。 

特に、48Vで2kW〜4kWクラスの低電圧・大出力モータを扱う場合、発生する大電流ノイズは生半可な対策では防げません。

配線のシールド化だけでなく、今回ご紹介した「センサ信号の差動化」や、他機材への干渉(見えないノイズ)までを最初から想定した、システム全体での緻密なノイズ対策設計が求められます。

ノイズを制する者は、モータ制御を制します。