【技術コラム 『定格』第1回】

モータの「定格」とは何か?行き着く先は「熱のバランス」

モータを安全に、かつ本来の性能を発揮させて使用するために欠かせないのが「定格」という考え方です。 

一般的に定格とは、仕様書などで指定された条件下でモータが安全に動作し続けることができる標準値を指します。 これを守らずに使用すると、本来の寿命を全うできず、最悪の場合はモータが焼き切れる等の損傷につながります。

では、この「定格」の限界を決めている本当の正体は何でしょうか。

それは『熱』です。結論から言えば、連続して出せる定格出力(定格トルク)とは、「モータの内部で発生する発熱量」と「外へ逃げる放熱量」がちょうど同じになる(釣り合う)ポイントのことなのです。

モータの能力を制限する最大の要因は「熱」です。 

発熱量が放熱量を上回り続ければ、温度は無限に上がり続けて最終的にコイルが燃えます。逆に、発生した熱を逃がしきれる範囲(熱平衡状態)に収まっていれば、モータは安全に回り続けることができます。

モータの定格を理解することは、モータの「熱の限界」を理解することに他ならないのです。

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