【技術コラム 『ノイズ』第1回】
モータと電気ノイズ。「低電圧・大出力」の恐るべき現実
モータを回しているだけなのに、「制御基板が誤作動を起こした」「周辺の通信機器のエラーが止まらない」といった不具合に直面したことはありませんか。
電気を流してスイッチング制御を行う以上、モータからは正常な動作を邪魔する「電気的なノイズ(電磁ノイズ)」が必ず発生します。
特に私たちが扱うような「48Vで2kW、あるいは4kW」といった【低電圧・大出力のモータ】では、この問題が極めて深刻になります。
計算すれば分かりますが、48Vで4kWの出力を出そうとすると、80Aを超える「ものすごい大電流」が流れます。電流が大きいということは、それだけ発生する電磁ノイズも桁違いに巨大になるということです。
この見えない電気ノイズ対策を語る上で、絶対に避けて通れないのが「EMC(電磁両立性)」という概念です。
・EMI:モータが外部へノイズをまき散らさないこと。
・EMS:外部からノイズを受けても誤作動せずに耐えること。
大電流を扱うモータ設計は、「巨大なノイズが発生することを前提(EMC対策必須)」として設計しなければ、システム全体をいとも簡単に破壊してしまうのです。
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