【技術コラム 『IP規格』第4回】

究極の防水「IP69K」と、衛生管理の最前線

モータの防水規格には、水没(IP68)のさらに上をいく「IP69」および「IP69K」という究極の等級が存在します。 

これは「高温・高圧水・スチームジェット洗浄にさらされても水が侵入しない」という、極めて過酷なテストをクリアした証です。 

(※IPX9は「IEC 60529」という規格、IPX9Kは「ISO 20653」という規格に基づき、IPX9Kの方が若干厳しい条件となっています)。 

このようなオーバースペックとも思えるモータがどこで使われるのでしょうか。 

代表的なのが、「製薬工場」や「リチウムイオンバッテリ工場」です。 これらの業界では、製品の安全性と品質を確保するために、設備に対する頻繁な高圧水流での洗浄や厳格な消毒作業が求められます。

熱湯を4方向から高圧噴射されても一滴の水も侵入させない。 究極の衛生・安全管理が求められる最先端の工場を、IP69Kの防水モータが陰ながら支えているのです。 

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