【技術コラム 『低速』第6回】
低速・高トルクが支える、私たちの社会と命
全6回にわたり、モータの「低速・高トルク化」の技術について解説してきました。
「ゆっくり、力強く、正確に」。 この特性は、現代社会の至る所で不可欠なものとなっています。
・電動アシスト自転車:急な坂道での漕ぎ出し時。ほぼゼロに近いスピード(低速)で、人間の体重と車体を押し上げる強大なトルクが必要です。
・大型の観覧車や立体駐車場:何トン、何十トンという途方もない重量物を、恐怖を与えないように超低速で確実に持ち上げ続ける力が求められます。
・EV(電気自動車)の段差乗り越え:駐車場などでゆっくりと段差を乗り越える際、低速のまま車体を持ち上げるための瞬発的な高トルクが必要です。
低速高トルクモータは、スピードという派手さはありませんが、その「確実な力」で私たちの生活と安全を根底から支えています。

