【技術コラム 『低速』第1回】
「低速」で「力強い」モータが必要とされる理由
「モータ」と聞くと、ミニ四駆や扇風機のように高速でギュイーンと回っている姿を想像する方が多いかもしれません。しかし、私たちの生活を支える上で非常に重要なのが、ゆっくりとしたスピードで回る「低速モータ」です。
そして、低速モータに求められる最も重要な条件が、「高トルク(回す力が強い)」であることです。
分かりやすい例が「ミニバンの電動スライドドア」です。
あの重たい鉄のドアを動かすには、圧倒的な「力(高トルク)」が必要ですが、もしドアが高速でスライドしたら人にぶつかって大怪我をしてしまいます。安全のために「ゆっくり」、でも坂道に停まっている時でも確実に閉め切るための「強い力」が必要です。
「ゆっくり」と「力強く」。この一見相反するような要求を、モータ設計者はどのようにして両立させているのでしょうか。 今回から全6回にわたり、低速・高トルクモータの設計術に迫ります。
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