【技術コラム 『寿命』第4回】
一番短い命を探せ。現場で起きる「連鎖的な寿命」
モータの寿命を計算する時、モータ全体を一つの塊として計算するわけではありません。
「劣化するとモータの性能低下に直結する部品」を抜き出し、それぞれの寿命を計算して、【最も寿命の短い部品の時間 = そのモータの寿命】と定義します。
一般的にボトルネックとなるのは「カーボンブラシ」「ベアリング」「コンデンサ」の3つです。
しかし、現場のリアルな運用では、**「ある部品の劣化が、別の部品を巻き込んで寿命を迎えさせる」**という連鎖的なトラブルが起こります。
例えば、AGV(無人搬送車)などでよく使われる「ブレーキ付き・エンコーダ(センサー)搭載モータ」。
長期間の使用でブレーキが摩耗するのは当然ですが、密閉されたモータカバーの中では、その「摩耗した粉塵」が外に逃げてくれません。結果として、内部を漂う大量の粉塵がエンコーダの光学センサーなどに付着し、センサーを「失明」させてしまうのです。
モータの回転部自体は無事でも、センサーが狂えばシステムとしては機能不全(寿命)です。このようなシステム全体の相関関係を見抜くことが、寿命設計の要となります。
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