【技術コラム 『損失・発熱・放熱』第4回】
ベアリングと空気の壁。「機械損」と放熱の仕組み
モータには物理的に回転することで生じる「機械的要因」の損失(機械損)もあります。
例えば、回転軸を支える「ベアリング(軸受)」の中で発生する摩擦抵抗や音。 さらに、ロータのバランスがわずかに狂っている(アライメント不良)だけで、回転エネルギーが振動として逃げてしまいます。 高速で回ることによる「空気抵抗」も立派な損失です。
これまで解説してきた「銅損」「鉄損」「機械損」。これらは最終的に、すべて「熱」へと変わります。
熱が溜まるとパフォーマンスの低下を招くため、モータの外装には空気中に熱を逃がすための「放熱フィン」が設けられていたり、ファンを回して風を当てる構造になっています。
ここで気をつけたいのが「清掃」です。 ホコリや汚れで放熱が阻害されると、モータ内部が高温になり、コイルの抵抗値が上がって「銅損」がさらに悪化するという悪循環に陥ります。 定期的なメンテナンスは、省エネの観点でも不可欠なのです。
---

