【技術コラム 『エンコーダ』第6回】
機械の物理的弱点を「制御の力」でねじ伏せる
どんなに精密に作られた機械でも、物理的な機構である以上、必ずたわみ、摩擦、そしてギアの「バックラッシ(ガタ)」が存在します。 また、モータが回転する際には必ず「トルクリップル(回す力のムラ)」が生じます。
これらはすべて、精密な位置決めの誤差や振動の原因となります。
しかし、現代のモーションコントロールは、これらの「機械的な弱点」を制御の力で吸収(補正)してしまいます。
高分解能なエンコーダで微小な位置ズレを瞬時に検出し、応答性の高いドライバと高トルクモータの組み合わせで、ガタや力のムラをリアルタイムで相殺するように電流をコントロールするのです。
さらに、長時間稼働による「熱」でモータの磁石特性や巻線抵抗が変化したとしても、温度補正を制御に組み込むことで精度を維持します。 機械の限界を、ソフトウェアと電子制御で突破する。これがモーションコントロールの真髄です。
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