【技術コラム 『DCブラシモータ』第7回】
摩耗の限界を超えて。「ブラシレス」と「ドライバ」の進化
これまで解説してきた通り、ブラシ付きDCモータには物理的な摩擦による摩耗の限界がありました。
そこで「そもそも擦れる部品(ブラシや整流子)を無くしてしまえばいいのでは?」という発想から生まれたのが、現代の主流である「ブラシレスDCモータ」です。
ブラシレスモータでは、センサーや電子回路がロータの位置を検出し、機械的な整流子に代わって「電子的」に電流を切り替えます。 物理的な摩耗がないため、長寿命かつ高効率で、ドローンなどで大活躍しています。
他にも、指示した角度で正確に動く「ステッピングモータ」や、今の位置を確認しながら超精密に動く「サーボモータ」など、用途に合わせてモータは多様な進化を遂げました。
しかし、これらの高度なモータは電池をつなぐだけでは回りません。「ドライバ」という電子回路(モータの頭脳)が必須です。
ドライバは電流の切り替えだけでなく、速度制御や回生ブレーキ、異常発熱時の安全停止機能など、モータを高度に操る役割を担います。
これからのシステム設計においては、用途に合ったモータを選び、それをドライバでどう制御するかという「全体最適」の視点が何よりも重要になります。

