【技術コラム 『減速機』第1回】

扇風機とエスカレータの違い。なぜ「減速機」が必要か?

私たちの身の回りにある「動くもの」には、さまざまな場面でモータが使われています。 

しかし、扇風機の羽根は人間の目では捉えられないほど高速で回転しているのに対し、エスカレータは人が安全に乗れるようにゆっくりとした速度で動いています。

実は、多くの場合、モータ単体は非常に高い回転数で回る性質を持っています。 しかし、その高速回転をそのまま利用できるとは限りません。 エスカレータや自動ドアにモータを直結してしまうと、「速すぎる」「(重いものを動かす)力が足りない」といった致命的な問題が生じます。 

そこで使われるのが「減速機」です。 

減速機は、モータの回転速度を落とす一方で、出力トルク(回転させる力)を高める役割を持っています。 

この減速機(ギヤ)とモータを最初から一体化した駆動装置のことを、「ギヤードモータ」と呼びます。 減速機単体には動力源がないため自ら回ることはできませんが、モータと合体することで「用途に合った適切な速度と力を作り出す装置」へと進化するのです。

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