【技術コラム 『ノイズ』第6回】
対策は「上流」であるほど難しい。全体最適の重要性
全6回にわたり、モータの騒音・振動・ノイズについて解説してきました。
もしお客様のシステムで不具合が発生した場合、私たちモータメーカーは現地での「再現試験」を行い、原因を徹底的に突き止めます。 そして、対策を検討するわけですが、ここにはシビアな現実があります。
対策には「使用環境(回転数など)を変えてもらう」「フィルタ回路を追加する」「防振ゴムを入れる」「モータをイチから開発し直す」など様々な選択肢があります。
基本的には、モータの構造そのものを変更するような「設計の上流」の対策になればなるほど、膨大な時間とコストがかかり、難易度は跳ね上がります。だからこそ、モータは「単体で完璧なもの」を作れば良いわけではありません。電源のスペック、アースの有無、装置のフレーム構造、使用される温湿度環境など、お客様のシステム全体を開発の初期段階(上流)から綿密にすり合わせることが何よりも重要なのです。

