【技術コラム 『ACモータ』第6回】

EVの心臓部!ACモータの進化形「PM(同期)モータ」

近年、電気自動車(EV)の急速な普及とともに、ACモータの進化形である「PMモータ(永久磁石同期モータ)」に世界中から熱い視線が注がれています。

■ PMモータの何がすごいのか?

従来のACモータ(誘導モータ)は、磁界の力でロータ側に電流を発生させて回るため、回転に若干の「遅れ(非同期)」が生じ、熱のロスもありました。

しかしPMモータは、ロータに永久磁石を使用しているため、回転磁界の速度とロータの速度が完全に一致(同期)します。

これにより、以下の圧倒的なメリットが生まれました。 

1. 高効率:無駄な熱が発生しない。 

2. コンパクト:小型化・軽量化が可能。 

3. 高トルク:磁石の力を使い、低速から強い力を発揮。 

4. 制御のしやすさ:遅れがないため、思い通りの速度制御が可能。 

■ EV開発の最前線

この特性により、テスラや日産などの電気自動車の駆動モータとして広く採用されています。 バッテリーの消費を抑え、航続距離を延ばすために、モータメーカーや中国の自動車メーカーなどが熾烈な開発競争を繰り広げています。

テスラ(交流の父)の名前を冠した会社が、ACモータの進化形を積んで世界中を走っている。歴史のロマンを感じずにはいられません。

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