【技術コラム 『エアギャップ』第2回】

「強ければいい」わけではない。隙間を詰める3つの恐怖

エアギャップを極限まで狭くすれば、モータはパワフルで高効率になります。 しかし、エンジニアは常に「3つの恐怖」と戦うことになります。

1. わずかな「ブレ」による一撃破壊

モータは運転中に発熱し、内部の部品は必ず「熱膨張」を起こし、高速回転時には「遠心力」でロータが膨らみます。 隙間を詰めすぎていた場合、ベアリング(軸受)のわずかなズレや、回転中のほんの少しの「ブレ」が生じただけで、ロータとステータが激突し、モータが一瞬で物理的に破壊されてしまいます。

2. 回転数が上がらなくなる罠

「磁力が強ければ強いほど良い」というわけではありません。隙間を詰めて磁力が強くなりすぎると、今度はモータの「回転数が上がらなくなってしまう(スピードが出ない)」という新たな問題が発生します。

3. コギングトルクと振動の悪化

引力・反発力が強くなりすぎるため、コギングトルク(カクカクとした回転ムラ)が増加し、激しい振動や騒音の発生源になるというマイナス面もあります。

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