【技術コラム 『IP規格』第3回】

水没と泥水に耐える。過酷な現場のIP67とIP68

モータが活躍する産業現場では、私たちが想像する以上に過酷な防水性能が求められます。 

■ IP67(一時的な水没にも対応可能) 

「規定の深さに30分間水没させても内部に水が侵入しない」という厳しい基準です。

・食品工場:衛生管理のため、製造ラインのコンベアやミキサーをモータごと定期的に高圧洗浄・消毒します。 

・AGV(無人搬送車)やロボット:工場間を移動する際に雨天や水たまりを走行することが想定されるため、このレベルの防水設計がなされています。

■ IP68(継続的な水中利用が可能) 

IP67よりさらに厳しい「潜水状態での使用」を前提とした等級です。 

・汚水や海底の土砂をすくい取る浚渫工事(しゅんせつこうじ)用の排水ポンプなどで必須となります。 

・また、山奥の通信基地局の冷却ファンなど、「雨風にさらされる上に、故障してもメンテナンスに行けない」という環境でも、万が一に備えた高い信頼性としてIP68が求められることがあります。 

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