【技術コラム 『低速』第5回】
物理法則の魔法。「減速機(ギアボックス)」の力
ここまで、モータ単体の構造や電気的な制御で「低速・高トルク」を実現する方法をお話ししてきましたが、実は最も確実で多く採用されている「最強のアプローチ」があります。
それが、「ギアリダクション(減速機)」の活用です。
自転車のギアチェンジを思い出してください。急な上り坂の時、一番軽いギア(1速)に入れますよね。足はたくさん回さなければなりませんが、スピードが落ちる代わりに、急坂でもグイグイ登れるほどの強い力が足元から生まれます。
これと全く同じことをモータで行います。 高速で回る小型モータの先端に「減速機(ギアボックス)」を取り付け、物理的な歯車の組み合わせによって回転数をガクッと落とします。 すると、落ちた回転数と反比例して、トルク(力)が劇的に跳ね上がるのです。
「無理にモータ単体で低速高トルクを狙うより、高速の小型モータに減速機を付けた方が、結果的にシステム全体を小型化できる」というケースは多々あります。
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