【技術コラム 『モータと発電機』第5回】
トルク設計=逆起電力設計。モータの究極の法則(KT=KE)
今回は、モータ設計における最も美しい、そして極めて重要な法則をご紹介します。
モータの「トルク(回す力)」は、コイルの巻数、磁石の磁力、そして電流などで決まります。 これらをまとめた定数を「トルク定数(KT)」と呼びます。
一方、第3回で解説した通り「逆起電力」も、コイルの巻数や磁力などで決まります。 これらをまとめたものを「逆起電力定数(KE)」と呼びます。
物理の法則(フレミングの法則)で計算していくと、驚くべき事実が浮かび上がります。
実は、この2つの定数は全く同じ値になるのです。
つまり、【 トルク定数(KT)= 逆起電力定数(KE) 】となります。
これは、「モータのトルクを増やすことは、逆起電力を増やすことと全く同じことである」という事実を突きつけています。
トルクだけを都合よく上げて、逆起電力による悪影響(ノイズや波形の乱れ)を避けることは物理的に不可能です。 モータのトルク設計とは、すなわち逆起電力の設計にほかならないのです。
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