【技術コラム 『トルクリップル』第4回】

ノイズと誤作動。トルクリップルが引き起こす「電気的」な悪影響

トルクリップルは、機械が物理的に揺れるだけでなく、制御システム全体に電気的な悪影響を及ぼします。 

■ 無駄な電流による「ノイズと効率低下」

モータの回転力が変動(トルクリップル)する中、なんとか安定した回転を維持しようとすると、システムはトルクの変動を補うために「瞬間的に大きな電流を流す」などの無理な調整を行います。

この激しい電流の増減が、電気的な「ノイズ(電流リップル)」を生み出します。 回転に不要な電流を消費するため、エネルギー効率も低下してしまいます。

■ センサーの目を狂わせる「検知誤差」

モータの動きを監視する「エンコーダ(光学センサーなど)」が設置されている場合、トルクリップルによる瞬間的な回転の揺らぎが、センサーの光検知を狂わせてしまう恐れがあります。

これにより、「今どこにいるか」という正確なフィードバック信号が取得できなくなり、意図した制御ができなくなったり、応答性が悪化したりといった致命的な誤作動に繋がることも起こり得ます。

これほど厄介なトルクリップルを、私たちモータメーカーはどうやって抑え込んでいるのでしょうか。次回は、その設計術をご紹介します。

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