【技術コラム 『トルクリップル』第3回】

振動と摩耗。トルクリップルが引き起こす「機械的」な悪影響

トルクリップル(回転力の変動)が大きいモータをそのまま機械に組み込むと、深刻な問題が発生します。 

■ 車のアクセルをベタ踏みするような「振動」

トルクリップルが顕著な場合、回転する力が強くなったり弱くなったりを周期的に繰り返します。 これは例えるなら、平均時速60kmで走っている車で、アクセルをベタ踏みしたり足を離したりを激しく繰り返しているような状態です。 当然、車はガクンガクンと前後に激しく揺れますよね。

これがモータで起きると、目に見える「振動」や不快な「異音」となって現れます。 

■ 位置決め精度の悪化と、寿命の低下

このような振動状態では、半導体製造装置やロボットアームのような「細かな位置決めを確実に行う」ことは不可能です。 

さらに、不均一な力がロータやシャフトにかかり続けるため、軸受けやギアといった摩擦が発生する部品に過度な負担がかかります。 ブラシ付きDCモータであればブラシの摩耗が加速し、結果として機械全体の寿命が短くなってしまいます。 

トルクリップルの悪影響は物理的なものだけではありません。次回は、より厄介な「電気的」な悪影響に迫ります。

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