【技術コラム 『DCブラシモータ』第2回】

終わらない回転を生み出す大発明「整流子」

ブラシ付きDCモータの中には、主に4つの部品が連携して動いています。

1. ロータ(回転子):真ん中で回る部分。コイルが巻かれています。 

2. ステータ(固定子):外側の回らない部分。永久磁石が磁界を作ります。

3. ブラシ:外部の電源とつながり、回転する内部へ電流を送る接点です。 

4. 整流子(コミュテータ):ロータの軸についており、ブラシと接触して電気を受け取る部品です。

モータは磁石の引力と反発力で回りますが、ただコイルに同じ向きの電流を流すだけでは、N極とS極が引き合ったところでピタッと止まってしまいます。 

そこで活躍するのが「整流子とブラシ」のコンビです。 

ブラシは、回転する整流子の表面に押し付けられています。 ロータが回ると、ブラシと接触している整流子の面が物理的・自動的に入れ替わります。 これにより、絶妙なタイミングでコイルの電流の向きが反転し、電磁石のN極とS極が切り替わるため、止まることなく一方向に回り続けることができるのです。

この「電流の流れを整える(切り替える)」機能こそが、直線的な力を終わりのない回転運動へと変えた大発明なのです。 ---